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2005年3月22日更新

〜甦る蘭花譜
蘭の館、大山崎山荘展

大山崎山荘は大阪の実業家、加賀正太郎が大正から昭和の初期にかけて設計、建築された英国風山荘です。海外遊学中、イギリスの王立植物園、キュー・ガーデンの洋蘭栽培に強い感銘を受けた彼は、この大山崎を自らの蘭栽培の地としたいという思いを抱いていました。

大正初期から始めた蘭栽培は、第二次世界大戦中の燃料不足などの苦労を重ねながらも、彼がこの世を去るまで、強い意志をもって続けられました。大山崎山荘は大戦前の最盛期にはおよそ一万鉢の洋蘭が栽培された、日本における蘭のメッカであったのです。

その彼の、蘭への情熱の結晶として今に伝わるのが「蘭花譜」(昭21)です。「蘭花譜」は加賀正太郎が、大山崎山荘で育成された洋蘭の姿を後世に遺したいと願って制作した図版です。

原画の殆どは日本画家、池田瑞月に依頼、それを木版画彫りに起こしたものを中心に104枚から構成され、300セット限定で制作されました。この「蘭花譜」は美術出版社、芸艸堂で版木が発見されたことによって、平成の今に再現しようという試みが行われています。

また当時、大山崎山荘には多くの貴紳が訪れていますが、日本洋画壇を代表する川島理一郎(明19〜昭46)もその一人です。彼は長く蘭をその作品の主題として描き続けましたが、大山崎山荘には昭和15年頃に何度か訪れ、蘭の作品を制作しています。

蘭栽培が行われた頃から長い年月を経て、美術館として再生し、平成16年、国の有形文化財に登録されたこの大山崎山荘の在りし姿を、「蘭花譜」や川島理一郎の蘭の作品とともに再現いたします。
(パンフレットより抜粋)

期間:2005年1月26日(水)〜4月10日(日)
時間:10:00〜17:00(入館は16:30まで)
場所:アサヒビール大山崎山荘美術館
休館日:月曜日
入館料:一般700円(600円)/高大生500円(400円)/小中生無料
※()内は20名様以上の団体料金

主催:アサヒビール大山崎山荘美術館
後援:京都府/大山崎町/大山崎町教育委員会/NHK京都放送局
協賛:アサヒビール株式会社
協力:株式会社芸艸堂/加賀高之/黒崎良吉/大山崎洋蘭会/長岡京市西山らんサークル

アサヒビール大山崎山荘美術館

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