2005年5月21日更新
耳鳥斎!〜近世大坂の戯画〜
時は江戸半ば、場所は商人の町・大坂。京町堀で商いをする傍ら、絵や浄瑠璃を嗜んだマルチタレント耳鳥斎(俗名:松屋平三郎、生年不詳〜享和2/3(1802/03)年)は、とりわけ戯画の世界で異彩を放った生粋の浪華っ子です。
本展は、代表作<別世界巻>・<地獄図巻>や<仮名手本忠臣蔵>などの肉筆画約30点に、「絵本水や空」「絵話耳鳥斎」といった版本約10点を加え、その画業の全貌に迫るものです。
また与謝蕪村や上田公長らによる人物戯画、さらには漫画の元祖・鳥羽絵本をも交え、大坂の戯画の系譜を浮き彫りにすることも試みます。滑稽な世相・世俗を鋭く切り取り、風雅の域にまで昇華させた作品の数々は、いわば笑いの町・大阪の原点ともいうべきものでしょう。
(パンフレットより抜粋)
期間:2005年4月9日(土)〜5月22日(日)
時間:10:00〜18:00(入場は17:30まで)
場所:伊丹市立美術館
入場料:大人700円(500円)/大・高生350円(250円)/中・小生100円(80円)
※()内は20名以上の団体割引料金
主催;伊丹市立美術館/(財)伊丹市文化振興財団
監修:中谷伸生(関西大学教授)
伊丹市立美術館