2005年5月25日更新

櫻井忠剛と関西洋画の先駆者たち
―洋画の先駆者にして初代尼崎市長―

洋画家であり初代尼崎市長も務めた櫻井忠剛（さくらい・ただたか　1867〜1934）は、明治10年代後半に川村清雄に師事し、20年代前半には若くして東京府工芸品共進会や第三回内国勧業博覧会で受賞するなど新進気鋭の洋画家として活躍しました。

明治30年代に京都へ移ると、個人としては関西発と言われたアトリエで作画活動を行うとともに、34年の関西美術会（第3次）結成に参加、35年には関西の洋画家の懇親会的会合である二十日会を開き、38年には関西美術院の発起人に名を連ねるなど、関西洋画壇の中心的画家として活躍しました。

同年尼崎町長に就任し、以後、通算17年の長きにわたり町長・市長の職を務めたため、洋画家としての業績は次第に忘れられていきましたが、この間も大正5年の大阪洋画会結成に参加したり、昭和3年いは芦屋婦人洋画研究会で指導するなど、洋画家としての活動を継続していました。

本展では、櫻井の作品を初めて一同に展観し、櫻井と関係が深かった画家達の作品と合わせて約90点を展示します。また、関西美術会や二十日会などの関係資料や櫻井が市長を務めていた時代の尼崎の歴史に関する資料を展示し、櫻井忠剛の画業や業績を紹介します。
（パンフレットより抜粋）

期間：2005年5月14日（土）〜6月5日（日）
時間：10:00〜18:00（入館は17:30まで）
場所：尼崎市総合文化センター美術ホール＜4・5階＞
休館日：毎週火曜日
入場料：一般600円（500円）／大高生500円（400円）／中学生以下は無料
※（）内は前売料金、団体・シニア・身体障害者割引あり

主催：（財）尼崎市総合文化センター／尼崎市／尼崎市教育委員会
後援：兵庫県／兵庫県教育委員会
助成：財団法人地域創造
協力：星野画廊

尼崎市総合文化センター