Spreader.info
トップページ リニュー・インフォ アート・インフォ クラブ・インフォ アザー・インフォ スプレッド・サイト
468-60_salad
ホーム > アート・インフォ > 2005年9月更新 > 谷口吉生のミュージアム

2005年9月18日更新

ユーヨーク近代美術館[MoMA]巡回建築展
MUSEUMS BY YOSHIO TANIGUCHI
谷口吉生のミュージアム

丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、昨年秋にリニューアルオープンされたニューヨーク近代美術館の柿落としを飾ったニューヨーク近代美術館[MOMA]巡回建築展「谷口吉生のミュージアム」を開催します。谷口吉生は当丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の設計者であり今春オープンした香川県立東山魁夷せとうち美術館の設計でもよく知られています。

谷口吉生は出発点である資生堂アートハウス以来、数々のミュージアム建築を手がけ現在世界で最も美しい美術館を作る建築家と評されています。

光の満ちる軽やかで洗練された空間。周到にめぐらされた機知に富んだ視覚効果。統制されたプロポーションが生み出すフォルムと、それに呼応する繊細で精緻を極めた素材と質感へのこだわり。

谷口の生み出す建築には、建築が個性的であるほど不可避ともいえる構造的呪縛や圧迫感から解き放たれた、自由や伸びゆく空間を感じることができます。また周囲の環境や立地の歴史的背景と響き合う関係は、谷口建築の最大の特徴と言ってよいでしょう。

MoMAのコンペティションの実施にあたっては、世界各地でMoMA関係者による入念な調査が行われ、当美術館もその対象となり谷口が選ばれるきっかけの一因にもなりました。

かつてハーバード大留学時代に当時ニューヨーク滞在中の猪熊弦一郎の案内によりMoMAへと足を運んだことのある谷口は猪熊の指名により自らが設計した丸亀とニューヨークの2つの美術館、そして猪熊に思いを巡らせ、

「ニューヨークの五番街と香川県丸亀市に隔たる二つの美術館は、敷地環境や規模が異なるため建築の表現もそれぞれ違うが、同じ設計者による建築であるから、当然、共通点も多く存在する。香川県に生まれ、ニューヨークの都市と芸術をこよなく愛した画家、猪熊弦一郎氏のとりなす縁によって、この遠く離れた二つの美術館が類似していることを、将来も多くの人が知るように私は期待している」(三田評論2004.11より)

と述べています。

本展では、谷口吉生がこれまでに手がけたMoMAと国内計12のミュージアムのプロジェクトを建築模型、図面、写真、映像などによって紹介するとともに、話題のMoMAについては、その建築の歴史、設計コンペの模様、谷口案が採択されてから建築に至るまでを多角的に検証します。

谷口自身の手による美術館の内部空間で展示されることは、来訪者の感性を深く揺さぶり、静かな感動を呼び起こす谷口建築の神髄を体験する好機となるとともに、12のプロジェクトにおける丸亀の位置付けを読み取ることもできるでしょう。
(パンフレットより抜粋)

期間:2005年7月10日(日)〜9月25日(日)
時間:10:00〜18:00(入館は17:30まで)
場所:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館
観覧料:一般950円(760円)/大学生650円(520円)/高校生以下無料
※()内は前売および20名以上の団体料金(常設展料金含む)

主催:丸亀市猪熊弦一郎現代美術館/財団法人ミモカ美術振興財団/四国新聞社/KBS瀬戸内放送/西日本放送/日本経済新聞社/ニューヨーク近代美術館/谷口吉生展実行委員会
後援:アメリカ大使館/日本建築学会/日本建築家協会/日本建築士会連合会/建築業協会
特別協賛:竹中工務店/大林組/鹿島建設/NEC
協賛:清水建設/大成建設
協力:キヤノン販売/日本航空/MHKエンタープライズ/ソニー
展示デザイン:谷口建築設計研究所
企画協力:デルファイ研究所

MIMOCA Home Page

Hot News
MoMAオンラインストアジャパンMoMAオンラインストアジャパン
Google
WWW を検索
サイト内を検索