2007年1月3日更新
カルチャー・ギャップなやきものたち
人のかたち―もうひとつの陶芸美
20世紀初頭以来、美術が抽象的な志向を強める中で、具象的な彫刻表現は影をひそめながらも、欧米の多くの陶芸作家たちの中でテーマとされてきた「人」。
人物彫像の歴史を持つヨーロッパでは、ベルギーのカルメン・ディオニスやドイツのゲルトラウト・メーヴァルトなど代表作家らによる、独特の陶芸表現による人物作品が見られます。
またアメリカでは、ファンク・アートで知られるロバート・アーネソンを中心とするベイ・エリア・フィギュラティブの流れや、自由奔放な表現の中で「人」をとらえた作家たちの作品が、陶芸の幅広さを感じさせています。さらにアジアでは、特有の精神世界を表現する日本、韓国、台湾などの作家が名を連ねています。
本展では「人」をキーワードに11ヶ国26作家による、まさに世界の陶芸シーンを紹介します。これは、国内、海外の作家たちの「人」をテーマにした作品を通して、つくり手たちが生み出す多彩なイメージの実像をたどる、日本で初めての展覧会となります。
私たちに語りかけてくる作品たちの眼差しは、やきものとの新しい出会いの形を気づかせてくれることでしょう。
(フライヤーより抜粋)
期間:2006年11月3日(金・祝)〜2007年1月8日(月・祝)
時間:10:00〜19:00(入館は閉館30分前まで)
場所:兵庫陶芸美術館
観覧料:一般900円(700円)/大高生700円(500円)/中小生500円(300円)
※()内は、前売および20名以上の団体割引料金です
主催:兵庫陶芸美術館/日本経済新聞社/(財)自治総合センター
後援:兵庫県/兵庫県教育委員会/篠山市/篠山市教育委員会/丹波市/丹波市教育委員会/NHK神戸放送局/丹波新聞社/(財)兵庫県芸術文化協会
企画協力:滋賀県立陶芸の森
協力:日本航空/丹波立杭陶磁器協同組合
兵庫陶芸美術館